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扇桜(おうぎさくら)

扇桜(おうぎさくら)

目次:

1.ステロイドの危険性
 ・薬でウイルスは殺せない
 ・対症療法とは
 ・FIPにおける対症療法とは
 ・インターフェロンは対症療法ではない
 ・ステロイドの副作用
 ・ステロイドで治ったと錯覚して逃す、「生」の道
 ・ステロイドは「感受性」の判断を狂わせる

2.それでもステロイドを使わなくてはいけない時

3.ステロイドで死なない為の使用法
 ・ステロイドを自己判断で慎重に減らす

4.ステロイドと並行して別の治療法を模索する




私はステロイドを決してお薦めしませんが、
必要に応じて止むを得ず短期間、酷い炎症を抑える為に一時的に使用する事は完全に否定するものではありません。
また、ステロイドとインターフェロンを上手に使って助かっている1%の子がいるのも確かです。
※必ずインターフェロンとのセットです。ステロイド単体使用での完治例を私は知りません。

ではどの様に使用すれば良いのか、私が考えるステロイドの比較的安全な使用法についてこちらに記します。
但し私は医学の素人であり、あくまでも個人的な見解である事を決して忘れないで下さい。
愛猫の未来が掛かっている事なので、私の様な素人の言う事は鵜呑みにせずに慎重にご判断下さいね。



1.ステロイドの危険性

まず先に、ステロイドの危険性について述べさせて頂きます。
このブログでは繰り返し申している事ですが、何故FIPにステロイドが使用されるかと言うと
炎症は免疫の暴走が起こしている事だからです。

つまり炎症を抑える為に免疫を抑える訳ですね。


・薬でウイルスは殺せない
ですが度々ブログで申している通り、病気を治すのは免疫自身です。
お薬はウイルスを殺してくれる訳ではないんです。

風邪薬(正しくは総合感冒薬)も決して治してくれません、症状を抑えて一時的に楽にしてくれるだけです。
もしも本物の「風邪薬」が発明されたらノーベル賞を取れるとまで言われています。
その抑えられた症状自体は免疫反応(くしゃみや咳、下痢でウイルスを体外に排出する等)なので、
つまり風邪薬を飲むと治りが悪くなります。
これらの詳細は「風邪薬とFIP治療[FIP治療におけるビタミンCの重要性]」をご覧下さい。

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・対症療法とは
この起きている症状に対してのみ対処を行い、根治治療にはならない事を「対症療法」と言います。

癌患者に癌の切除手術を行う=原因療法
癌患者に癌で起きる痛み止めを与える=対症療法

では何故対症療法が行われるかと言うと、勿論患者の辛さを軽減する為です。
風邪の場合はお薬を飲むと悪化するので飲まない方が好ましいのですが、
我慢できない子供や仕事でどうしても出勤しなくてはいけない等、皆さん事情がありますよね。
その為に風邪薬は使用されますが、そもそも風邪を治してくれると信じている方もいらっしゃいます。

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・FIPにおける対症療法とは
FIPにおいて行われる対症療法は、単純に「不治の病」なので
治らない前提で緩和、延命の為にステロイドが処方されます。ですが、

ステロイドを使用する=炎症と同時に免疫を抑える

と言う事なので、免疫を抑えると体が弱ってウイルスを殺せなくなります。
それどころか日和見菌にすら負ける様になります。
※日和見菌・・・「日和見感染」を引き起こす菌。健康な時には無害でも、免疫が弱ると増殖し害を及ぼす。

その為にステロイドと同時に抗生物質を出されたりしますが、
これには色々と思う所がありますので詳しくは別の日記で書かせて下さい。

私もステロイドの長期使用が原因で極端に免疫が弱り、舌や爪がどうと言う事も無い菌に侵されて
舌は真っ白に、手の爪は親指が半分程、人差し指が2/3程に減りました。
風邪もひどくて一週間以上寝込んだりは普通でしたね。
つまりステロイドの使用によって、菌やウイルスを殺せなくなっていたんです。

これがFIPに使用されるステロイドの現実です。

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・インターフェロンは対症療法ではない
所でステロイドと同時に処方されるインターフェロンは対症療法ではありません。
何故ならインターフェロンは抗ウイルス作用を狙って処方されるからです。
元は体内の信号(サイトカイン)の一種ですが、このインターフェロンを人工的に作った物が医薬品としてのインターフェロン薬です。
つまりステロイドで免疫を下げてしまっても抗ウイルス作用は欲しいので、インターフェロンで補おうという事です。
※インターフェロンの詳細は「FIPと闘う為にFIPを知る」の「7.インターフェロン治療とは」をご覧下さい。

この治療法は現在では普通ですが、対症療法であるステロイドでの緩和、延命しかなかった時分に非常に画期的でした。
「赤坂動物病院」の石田卓夫さんが発見なされて以来、現在では世界中でインターフェロン治療が行われています。
但し注射薬としてのインターフェロンは劇薬で、亡くなってしまう子も決して珍しくはありません。
安易にインターフェロンを使用するのは非常に危険です。

※インターフェロンの副作用や詳細は
 「治療をすると完治が難しい理由・ステロイドとインターフェロン」の、インターフェロンの項目ををご覧下さい


この歴史からも見て取れる通り、ステロイドではFIPは治りません。
私も知る限りステロイド単体使用での生存例は0です。
当然です、ウイルスを殺す為の免疫を抑えていますから。
ある研究では「治療をしない事」が一番生存率を高める、とまで言われています。


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・ステロイドの副作用
ステロイドの副作用は多岐に渡ります。
詳細は「治療をすると完治が難しい理由・ステロイドとインターフェロン」
ステロイドの副作用の項目を見て頂きたいのですが、書ききれない程あらゆる副作用が待っています。
投薬による肝、腎不全が直接の死因になっている事もFIPでは決して珍しくはなく、
ステロイドの処方ミスによる過剰摂取(3倍)による中毒死もあります。
たった3倍で死に繋がるんです、ステロイドという薬は。

他にFIP闘病として深刻なのは、食欲不振と免疫抑制による免疫低下です。

先述した通り、ステロイドは免疫が起こす炎症を抑える為に、免疫抑制の目的を持って処方されます。
が、菌やウイルスと闘ってくれるのは免疫自身です。
なので抑えてしまうと普段は簡単に殺せる菌やウイルスも殺せなくなってしまいます。
これでどうやってFIPと闘えと言うのでしょうね。
これがFIPは対症療法しかない、不治の病と言われる所以です。

また、幾つもの日記で書いておりますが 病気を治すのは体自身です。
その体を作るのはご飯です。


薬じゃありません、サプリでもありません、健康食品でもありません。

ご飯です。

実際、FIPを治した子達は食欲の落ちない子達が多いですね。
最後に物を言うのは体です、食欲が落ちる事は命取りなんです。
食欲=生命線だと言う事を常に認識し、あらゆる手段を用いて食欲を出させてあげて下さいね。

食べ物の詳細につきましては「ステロイドとインターフェロンを止めるタイミング」の「9.食事療法」をご覧下さい。

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・ステロイドで治ったと錯覚して逃す、「生」の道
ステロイドで怖いのは副作用だけではありません。
これが本当に恐ろしいのですが、治るかのように勘違いします。末期でもです。

ステロイドは免疫を抑えてあらゆる症状を落ち着かせる為に、ウイルスが体中に回っていてもぎりぎりまで気付きません。
怖い事に数値にもほぼ出ないんです、私もご相談に乗っている間に実際に体験しました。
どの数値も概ね正常で、とても亡くなる様には思えないんです。
なのでステロイドを減薬しようかな、と仰られていた数日後に亡くなったんです。

末期になると白血球、グロブリン、抗体価の数値が正常~低くなる場合があります。
白血球はウイルスと闘う為、グロブリン(抗体)はウイルスを捕まえる事を目的として産生されます。
これは免疫反応であり、末期になるとそれらを作り出す力が無くなってしまうので数値が正常~低下されると言われていますが、
私にはもう一つの考え方があります。

それはつまり、ステロイドの使い過ぎで免疫反応が起こせなくなっている、と言う事です。

末期だから免疫反応を起こせないのではなく、
ステロイドによって免疫反応が起こせずにウイルスに蝕まれて末期になった
、と言う考え方です。

何人もの方にご相談頂いて、私もその都度 貴重なお勉強をさせて頂きました。
大切な大切な、命の記録です。

その中でやはり、上述した様にステロイドを使用して亡くなる子には数値が正常に近く、
症状も比較的抑えられている為に 異常が見て取りにくい子がいました。
ウエットの子では水の溜まりが遅かったり、ドライの子では硬直、無表情といった状態が多くなる様に思います。
その為に「急変」、「急死」の様に感じられるのです。

一方でステロイドを使用しない、または早期に中断した子は治療の途中で亡くなったという感じで、
症状もあり、数値も異常な子ばかりです。
幸か不幸か、「急変」、「急死」とは感じにくいです。

この「錯覚」によって適正な治療判断が行えず、手を施せないまま悲しい結果になってしまうんですね。

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・ステロイドは「感受性」の判断を狂わせる
西洋薬にも、漢方にも、サプリメントにも「感受性」というものがあります。
同じ病気の同じ症状に使っても、効く子と効かない子がいます。
つまり何が効いて何が効かないのかはその子の体次第、という事ですね。

感受性が良いのか悪いのかは毎日様子を注意深く見守って、
今行っている治療が合っているかを慎重に見極めなくてはなりません。
「悪化」するようなら切り替えを、
「現状維持」なら体に負担を掛けない何かを注意深く足して、
「改善」されればそのまま治療を続ける事が大切です。

その判断を、ステロイドは一切させてくれなくするんです。

※治療方針各種の詳細は「診断後のチェック項目、治療の選択肢各種」 の、「5.治療方針を必要に応じて見直す」をご覧下さい



2.それでもステロイドを使わなくてはいけない時

それでもステロイドを使用しなくてはならないタイミングがあります。
それは、内臓や骨が溶ける程のどうしようもない激しい炎症が起きた場合です。

驚いた方もいらっしゃると思いますが、実際によくある事です。

私自身も自己免疫疾患である「若年性関節リウマチ(若年性特発性関節炎)」を患っていた頃に
顎の骨が溶けて再びくっついていた事を大人になってから偶然気付きましたし、
同病の子は後ろ側の首の骨が溶けてくっついていました。

炎症を起こす病気はこれが怖くて、実際にご相談を受けている間にも炎症によって膵臓が溶けてしまった子がいました。
これは膵炎です。
※膵炎・・・炎症によって酵素が活発化、膵臓自身を消化して壊死が起きる。
      同時に有害物質が血中に流出、全身に巡って全身症状を引き起こす。

この状態になるともうウイルスがどうとは到底言ってられません、手術しなくてはいけない場合もあります。
それこそ対症療法が先決になってしまいます。

また、1~2日で胸水が溜まってしまう場合も深刻です。
胸水は直接の死因に繋がります、抜く事は勿論ですがすぐに溜まって繰り返す様なら
一時的にステロイドを使用する事は選択肢の一つではあります。



3.ステロイドで死なない為の使用法

ステロイドを比較的安全に使用する為には、絶対に守るべき3つの事項があります。
それは、

1.単発的に使用して、長期使用をしない
2.効かないと思ったらすぐ止める(増量をしない)
3.食欲不振が起きて回復しないなら中止する


以上です。

まず1ですが、ステロイドは長期使用すればする程、体が自分自身でステロイドを作れなくなります。
※ステロイドは元々自分の体内で作られているホルモンで、薬で補うと作る能力が無くなります
そして、長く使えば使う程に免疫力が低下します。ウイルスとどんどん闘えなくなるんですね。
また、副作用である「ステロイド糖尿病(ステロイド使用によって引き起こされる糖尿病)」になる確率も上がります。
必ず酷い炎症を一時的に抑える為に使用し、落ち着いたらすぐに減薬を始めて下さい。

次に2ですが、効かないのは「感受性」が悪い事が考えられます。
効かなければ幾らあげても意味がなく、却って体を傷めるだけです。
ステロイドを使用して完治する子は感受性が良く、どの子も増量しないで治しています。
体に合っていなければ増量は決してしないで治療法を変えて下さい。
※治療の選択肢の詳細は「診断後のチェック項目、治療の選択肢各種」をご覧下さい

最後の3ですが、先に書いた通り食欲は=生命線です。
2、3日様子を見ても全く戻る気配が無いのでしたら絶対にステロイドを中止して下さい、命綱を切ってしまいます。
私もステロイドには苦しい、本当に苦しい吐き気に襲われて何時間も何時間も悩まされました。
今でも骨が溶ける程の痛みよりも吐き気の苦しみばかり覚えていて、吐き気に対する恐怖心が残っている程です。
この苦しみに一日で6時間、ずっと悩まされた事もあります。


・ステロイドを自己判断で慎重に減らす
お医者様は適正な減薬を出来ません、何故なら猫ちゃんを一日中見ている訳ではないからです。
しかも減薬、中止したらすぐに症状が戻ると考えていらっしゃるので、一時的な使用という頭がそもそもありません。
そうかも知れませんし、そうでもないかも知れませんが、
効かないのなら使用しても意味がありませんし 効くのなら一時しのぎにだけ使用すれば良いのです。
ですがお医者様としては延命、緩和が目的の長期処方が大前提なので、絶対に過処方になってしまいます。
これはステロイドでは確実に避けなくてはいけない事です。
猫ちゃんの体を一番分かっているのは飼い主さんだけです、なので飼い主さんが適量にしてあげなくてはいけません。

ただ、

!ステロイドは急に中止してはいけません!
使用期間や使用量によりますが、ステロイドを急に中止すると命に関わる可能性があります。
先に書いた通り、今まで薬でステロイドを作っていた分、自分で作れなくなっている場合があるのです。
その時は徐々に減薬していき、その間に自分でステロイドを作る機能を取り戻す必要があります。

必ずお医者様に、中止できるのか減薬から始めるのかを聞いて下さい。
減薬と言われたら、あとは自分で猫ちゃんの様子を見ながら慎重に慎重を重ねて減薬を始めなくてはいけません。
私はその点に関して更に素人です。(自分の病気の時は母と相談して自己判断で減薬していましたが)
下記サイト様は減薬に対して非常ご参考になると思います。
是非こちらのサイト様をご参照頂いて、猫ちゃんと相談しつつ減薬してあげて下さいね。

「【ステロイド】【減薬】実は獣医師だって、そんなに詳しくない ~知っていれば怖がらなくて良い(2/3)~ - 犬を飼うということ」



4.ステロイドと並行して別の治療法を模索する

ステロイドは一時しのぎの緩和、延命措置です。決して治してはくれません。
また、長く使って良い物では決してありません。使えば使っただけ命が縮むからです。
その為に、根本から治すための治療をステロイドと並行して使用する必要があります。
治療の選択肢は
「診断後のチェック項目、治療の選択肢各種」
こちらをご覧頂きたいのですが、一番お薦めしたいのはマヌカハニーです。

マヌカハニーの詳細につきましては
「ウエットタイプの特効薬?「マヌカハニー」が抑える「IL-6」と「TNF-α」」
「ドライタイプの特効薬?「マヌカハニー」が抑える肉芽腫の原因4種類」
こちらのページをご覧頂きたいのですが、実際に胸水が溜まらなくなったと複数の方からご報告頂いています。
2~3日で溜まっていた子が一週間経過しても溜まらなくなったと言う方が複数おり、
その方達の与えていらっしゃる量は一日大匙2杯以上だそうです。


マヌカハニーには「用量依存性」があり、ある一定以下の量では余り効果を発揮せずに
ある一定以上の量になるとあげればあげただけ効果を発揮する事が実験で証明されています。
詳細は上記ページからご覧下さい。


マヌカハニーは糖尿病をご心配なされる方が結構いらっしゃり、実を言うと私もちょっと心配です。
ただ、先述した通りステロイドの副作用に「ステロイド糖尿病」があります。
つまりステロイドでも糖尿病を発症してしまうんですね。これは与える程リスクが上がっていきます。

FIPではウイルスと闘う為に、即戦力となる糖分を体が多く必要とします。
実際に栄養剤の点滴と砂糖水のみでFIPから生還した子もいます。
ステロイドは炎症と同時に免疫を抑えますが、マヌカハニーは炎症を抑えて免疫を上げます。
どちらも糖尿病の恐れがあるなら私はマヌカハニーをお薦めします。



※参考ページとして
「(6)関節の火事 ぼやのうちに「消火」を(リウマチ膠原病内科) | 診療部門・診療支援部門 | 札幌病院」
「増えている急性膵炎|症状|原因|腹痛|膵臓」



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最終更新日2018-11-26
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